環境・防風林事業
■2004年度イオン環境財団による環境林造営事業

植樹活動後、記念写真
当協会は2004年度にイオン環境財団から助成金をいただき、バガノール地区における環境林造営に取り組んでまいりました。
モンゴルは社会主義制度時代に小麦の生産量が50万トンあり、輸出をするほどでしたが、民主化以降はその生産量が9万トンにまで激減し、今や食糧輸入国となっております。
モンゴルにおいて農業を行う場合、水の問題、土壌の問題など様々な問題があります。その中でも最大の問題となっているのが風の問題です。人間でも「風邪は万病の元」と言われるように、農業の分野でも「風は万病の元」となるのです。風は大地に吸収された水分を蒸発させ、栄養を含んだ表土を削ってしまいます。そこで最大の問題である風を防ぎ、環境を保全しつつ農業を行うためには、環境林の造営がポイントとなります。
この問題を解決するため、当協会では2004年度イオン環境財団より助成を受け持続可能な農業生産環境づくりのため、ウランバート市バガヌール地区において4ヘクタールの農場の周りに
・挿し木
・幼苗移植
・保育ブロック
これら3つの方法による植樹を行ってきました。

保育ブロックにて甘草が発芽
現在までに日本や中国でよく行われている大きな苗木による植樹方法は、自然条件が厳しい乾燥・半乾燥地帯では灌水が切れると同時に枯れてしまうケースがほとんどで、活着という面で大きな問題を残してきました。
当協会ではこの方法による植樹はモンゴルの大地に適していないと考え、信州大学の山寺教授のご指導を仰ぎました。保育ブロックによる工法は従来よりも自然の樹木に近い形で樹木が生育するため生命力の強い樹木に育ちます。また、挿し木も最初の1~2年は灌水が必要ですが、それ以降は灌水の必要がなくなるため、モンゴルでも比較的水利の良い条件下では適した工法といえます。
当協会の農場でも昨年植えた様々な樹木が大きいものでは1メートルを越え順調に育っています。このまま行けば数年後には立派な防風林兼環境保全林になってくれることを確信しております。
ポプラ、ヤナギ、カラマツ、イバラ、ニレ、千島桜、チャツルガン、CARAGANA、アンズ、スグリ、クロスグリ、トウヒ、シラカバ、マツなど18種類をそれぞれ挿し木、幼苗移植、播種の3つの方法で3000本栽培しました。
![]() ポプラに葉が出た | ![]() イバラに花が咲く |
2005年、これらの植物は厳しいモンゴルの冬をたくましく乗り越えました。当協会は本年も当農場にて環境林の造営活動を続け、モンゴルにおける新たな農場モデルの試験及び普及を目指します。

